目次
瓦屋根の種類と特徴について
詳しく解説します!
瓦屋根は、家を雨風から守っている外装材の中で最も重要な部材です。雨が降り続いても、暑い日が差しても、瓦屋根はそれらをしっかりと遮って住む人の快適な生活を維持しています。
大事な瓦屋根だからこそ劣化に備えたリフォームが重要。しかし、どの種類を選べば良いのか、何がどう違うのかわからない……そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では瓦屋根の種類と特徴、またそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。屋根の葺き替えやメンテナンスをお考えの方はぜひ最後まで読んで参考にしてください。
1.瓦屋根は雨風や紫外線から家を守っている
屋根は家を風雨から守り、住まいの寿命と快適さを左右します。特に瓦屋根は、美しい外観と共に耐久性や耐火性といった優れた特性を持ち、日本の気候に適した屋根材として人々に長く愛されてきました。加えて、瓦屋根は断熱性にも優れ、夏の暑さや冬の寒さを緩和し、住む人の生活をサポートします。日本の気候とも相性が良く、今なお最も優れた屋根材の一つであることは間違いないでしょう。
日本の住宅を長持ちさせる一方で、長年の風雨や紫外線を請け負う瓦は劣化します。地震によるダメージもあり、その効果を持続させるためには定期的なメンテナンスや葺き替えが必要となります。それぞれの瓦の種類と特徴を理解することで、最適なメンテナンスや葺き替えの選択ができます。
2.屋根の葺き替えは瓦屋根がおすすめ
屋根のメンテナンスは家の長寿命を維持し、その美しさを長期間保つために不可欠です。葺き替えをするなら、長寿命の瓦屋根を選択しましょう。
◆再塗装が要らない瓦屋根がおすすめ
瓦屋根は再塗装の必要がありません。もちろん多少の経年変化はありますが、紫外線による影響もほとんどないので安心して住み続けられます。
屋根材で必要なメンテナンス工事のほとんどは「再塗装」です。スレートやセメント瓦などの場合は表面の劣化対策で再塗装が必要となり、時間の経過とともにそのコストは増大します。瓦屋根は初期費用は高くなりますが、設置後のメンテナンス費用を気にすることなく、耐久性と美しさを維持できます。費用だけではなく、再塗装のメンテナンスにかかる時間、ストレスなどを考えると、瓦屋根の選択は経済的で合理的です。
◆外装はメンテナンス周期を考えよう
屋根材に限らず、外装部材はメンテナンスの周期を考えましょう。10年後や20年後に必要なメンテナンスに関わる工事内容を把握しておかなければ、住宅の維持管理に必要な費用を捻出しづらくなるからです。
住宅の高寿命化を考えると、外装部材の劣化対策は欠かせません。紫外線、雨風、乾燥などで劣化した箇所から雨水が侵入すると躯体がみるみる傷んでしまうからです。古くなった内装や設備を放置しておいても住みづらくなるだけですが、外装の維持管理は住宅の安全性や資産性に関係します。
瓦屋根の最大のメリットは維持管理のコストや手間もそれほどかからないという点です。一度設置すれば、定期的な点検とルーフィングのメンテナンスだけで長期間使用できます。
◆屋根の防水はルーフィングが大事
屋根の防水で重要なのは、屋根材とルーフィングです。ルーフィングとは、屋根の下地に敷かれる防水シートのことを指します。このルーフィングは、屋根材自体が水をはじく能力を補完し、雨水が屋内に浸透するのを防ぎます。特に日本のような湿気が多く、季節による天候の変化が激しい地域では、雨水の浸透を防ぐためのこの防水シートの役割は非常に重要です。瓦屋根の場合、瓦の形状と重なり合う配置によって雨水を効率的に流す設計がされているため、ルーフィングとの相乗効果で高い防水性を発揮します。
また、瓦屋根を使用した場合は、屋根材よりもこのルーフィングの方が先に劣化します。長期的なメンテナンスを考える際は、ルーフィングの定期的な点検・改修も忘れてはなりません。通常、ルーフィングの耐用年数は20年から30年とされていますが、これは天候や気候条件により異なります。そのため、瓦屋根を保つためには、専門家に依頼して屋根全体を定期的に点検し、ルーフィングの劣化具合もチェックする必要があります。
3.瓦屋根と他の屋根材の種類と特徴を解説
瓦屋根は釉薬瓦、無釉瓦、セメント瓦に分かれています。また、瓦屋根以外の屋根材もたくさんあります。
- 釉薬瓦(陶器瓦)
- 無釉瓦(いぶし瓦、素焼瓦)
- セメント瓦
- スレート
- 金属鋼板
それぞれに特徴があるため、詳しく解説します。
屋根の種類 |
耐久性 |
施工費用 |
メンテナンス費用 |
釉薬瓦 |
◎ |
△ |
◎ |
無釉瓦 |
◎ |
△ |
◎ |
セメント瓦 |
△ |
〇 |
〇 |
スレート瓦 |
△ |
◎ |
△ |
金属鋼板 |
△ |
◎ |
△ |
◆釉薬瓦(陶器瓦)
釉薬瓦は、高温で焼き上げられた粘土瓦に釉薬を塗布し、色を付けたものです。粘土で形作った瓦にガラス質の薬剤(釉薬)を塗布し、高温で焼成するという、陶器製造と同じ工程のため、「陶器瓦」とも呼ばれます。美しいツヤと多彩な色合いが特徴で、変色もほとんどなく、その存在感のある美しさを長く保てます。
また、釉薬を塗布することで、瓦にツヤを与え、好みの色に仕上げられます。また、釉薬によって瓦が水を通しにくくなるため、耐水性が向上するのも大きなメリットです。瓦自体に雨水が浸透せずに流れ落ちるので、屋根の下のルーフィングが傷むのを防げます。
釉薬瓦の工事費用は他の屋根材と比較して高めです。しかし、釉薬瓦は耐用年数が50〜60年とされており、メンテナンスにはほとんど費用がかからないというメリットがあります。ただし、防水シート(ルーフィング)には経年による劣化が見られるため、定期的な点検が推奨されます。
◆無釉瓦(いぶし瓦、素焼瓦)
無釉瓦は、釉薬を塗布せずに高温で焼き上げた粘土瓦です。代表的な種類として、「いぶし瓦」と「素焼き瓦」があります。「いぶし瓦」は、高温で焼成した後に燻製することにより、表面に炭素膜を形成します。この炭素膜により、銀色から黒色の範囲で独特な色合いを持ち、建物に味わいと風格をもたらします。一方、「素焼き瓦」は、粘土をそのまま焼き上げてそのままの色味を活かすため、自然な風合いを堪能できます。これらは独特の色合いや風合いを持ち、その自然さが魅力とされています。
いぶし瓦は、耐用年数が30〜60年程度で、その間に炭素膜が剥がれてしまうと、色や耐水性が低下します。その際には補修が必要となるため、注意が必要です。一方、素焼き瓦の耐用年数は、約40〜50年とされています。いずれも高い施工費用がかかりますが、高耐久のため施工後は安心です。
これらの無釉瓦は、古来から寺社の屋根や城などに多く使われてきた瓦で、耐久性や耐水性の面でも優れた性能を持っています。
◆セメント瓦
画像引用:https://kamisei.co.jp/
セメント瓦とは、その名の通りセメントを主成分とした屋根瓦の一種です。セメント・水・砂を原料とし、成型することで自由な形状に仕上げられます。塗装やセメント自体に顔料を混ぜて色を付けることもあり、屋根に自由な色彩とデザインを持たせることができます。陶器瓦と見分けがつきにくいほど多様な色合いやデザインが可能で、特に角の部分がギザギザとした形状が特徴的です。一方で色あせしやすく、10〜20年を目安に塗装の再施工が必要なのがメンテナンスの注意点です。
セメント瓦・コンクリート瓦の施工価格は、釉薬瓦や無釉瓦と比較して安めです。また、セメント瓦はその重量があり、地震に弱く、粘土瓦と比べて耐久性が低いという欠点があり、その耐用年数は20〜40年とされています。このため、近年ではセメント瓦の製造が減少し、部分的な交換が難しくなるケースも見られます。
セメント瓦の一種である「モニエル瓦(コンクリート瓦)」は、その表面に厚めの「着色スラリー」というセメントの着色剤が施され、防水性に優れています。しかし、メンテナンスを依頼する際には、通常のセメント瓦とは塗装方法が異なるため、忘れずに業者へ確認しましょう。
◆スレート
画像引用:https://www.nakayama-saiko.com/
スレート屋根は、セメントを薄い板状に加工したもので、そのシンプルな形状とリーズナブルな価格から、日本の住宅の屋根材として非常に広く使用されています。特長はその軽さとスリムなデザインです。また、同じスレート屋根でも、商品名により「カラーベスト」、「コロニアル」などと呼ばれることもありますが、これらは同一のものです。一般的には1畳程度の大きさの板が敷き詰められ、釘や接着剤で固定されます。
スレート屋根は天然スレートと化粧スレートの二つに分類できます。天然スレートは耐久性が高く独特な風合いがありますが、価格と施工費が高いため日本ではあまり使われていません。化粧スレートはセメントを固めた人工のスレートで、形状や質感のバリエーションが豊富な平板スレートは日本の家屋で多く使用されています。
スレート屋根は施工費用が安価なのが特徴です。ただし、時間とともに色褪せや劣化が進み、割れや損傷が生じる可能性があるため、耐用年数は15〜20年が一般的です。定期的なチェックとメンテナンスが必要なので注意しましょう。
◆金属鋼板
一般的に使用される金属屋根の素材としてはガルバニウムやジンカリウムなどが挙げられます。これらは耐食性に優れ、錆びにくい特性を持つため、金属屋根の素材として適しています。ジンカリウムは塩害にも強いため、海が近い敷地条件でも安心して設置できます。
金属屋根は、その軽さゆえの耐震性が最大の特徴です。そのほか、加工しやすさ、雨漏りに対する強さなどがあるため人気があります。遮音性が低い、雨音などの騒音がある、などといった欠点を指摘されることもありますが、材質の選定や断熱材との組み合わせを検討すれば解消できます。
金属屋根の施工費は、スレート瓦同様安価です。ただし、経年変化により錆びる可能性があるため、10〜15年を目途に定期的な塗装などのメンテナンスを考える必要があります。
4.瓦屋根のメリット
瓦屋根には以下のようなメリットがあります。
- 耐久性が高い
- 重厚感がある
- 家を風雨や紫外線から守ってくれる
以下にて詳しく解説します。
◎耐久性が高い
瓦屋根の耐久性は非常に高く、適切なメンテナンスが行われていれば50年以上の耐用年数が期待できます。この耐久性は、瓦が非常に強固であること、さらには火災や風、日射、凍害など、多くの外的要素に対する抵抗力があるためです。
耐久性の高いことによって、メンテナンスが容易になる、メンテナンスにかかるコストが少なくなるという利点もあります。長期的な視点で考えるととても合理的で、瓦が古来から屋根材として愛され続けてきた大きな理由の一つです。
◎重厚感がある
重厚感があるというのは、瓦屋根の大きな魅力です。釉薬瓦にも無釉瓦にも独特の質感と色彩があり、またその形状と厚みは重厚で高級感のある外観を作り出しています。瓦屋根はその存在感で、家全体の見た目を引き立て、立地や周囲の環境に溶け込みつつも個性を発揮します。
◎家を風雨や紫外線から守ってくれる
瓦屋根は、風雨や紫外線から家を守ってくれます。瓦は非常に耐久性が高く、強風や大雨、積雪に対しても優れた耐性を持ちます。建物は外部環境の悪影響から劣化を強いられますが、瓦によってそれは守られ、寿命を大いに延ばせます。
また、瓦は紫外線に対する耐性も持っています。紫外線は建物の色褪せや劣化を進行させる一因となりますが、瓦屋根は紫外線による影響をほとんど受けません。瓦屋根は長期間にわたり建物の美観を保ち、躯体の傷みを防いでくれます。
5.瓦屋根のデメリット
一方で瓦屋根には以下のようなデメリットがあります。
- 重量があるため耐震性が低下する
- コストが高い
メリットだけでなく、葺き替えを検討する際にはデメリットもしっかり把握しておきましょう。
✖️重量があるため耐震性が低下する
瓦屋根の一つの大きな欠点として、重量があるため建物の耐震性が低下することが挙げられます。理由はその重量にあります。瓦自体が重いため、地震発生時の揺れによる影響を大きく受けることになり、地震の揺れに対する安定性が低下します。
また、瓦は単体で見ると頑丈な材料ですが、地震の揺れにより瓦同士がぶつかり合うと、破損する可能性があります。これらを解消するためには、瓦の固定を堅固にしたり、瓦用クッションを使用したりして瓦同士の衝撃を和らげる対策を取る必要があります。これらの対策も含めて、瓦屋根は地震への対策を十分に取る必要があります。
✖️コストが高い
瓦屋根は他の屋根材に比べてコストが高いというデメリットもあります。瓦屋根がコストが高い理由は、製造工程と施工工程の両面にあります。
まず、製造工程では、素材の調達、成型、焼き上げといった一連の工程を経て完成します。これらは非常に手間と時間がかかるため、それが価格に反映されます。
さらに、施工工程でも高コストにつながります。瓦屋根の施工は、高度な技術と経験が必要であり、そのための専門的な職人の施工手間が必要となります。また、瓦の重量による運搬や施工時の安全対策もコストを上げる要因となります。
6.軽量瓦・防災瓦について
地震や台風が増える中、瓦屋根に対する不安が高まり、金属屋根やスレート瓦への葺き替えが増えています。しかし、伝統的な瓦屋根への思い入れがある人にとっては、軽量で防災性が高い軽量防災瓦が適しています。
◆少し軽い軽量瓦
軽量瓦は、従来の陶器瓦より約10〜30%軽くなった瓦で、1㎡あたりの重さは約35kg程度です。より重量をおさえたものには樹脂繊維セメント瓦などがあり、重さは陶器瓦の半分程度です。
軽量瓦であっても建築基準法では重い屋根に分類され、その名前は業界が瓦のイメージ改善のために名付けました。軽量瓦が住宅への負荷を大幅に減らすわけではなく、重さは金属屋根やスレート(軽量屋根)とは大きく異なります。
◆風に強い防災瓦
防災瓦は、風で飛ばされにくいように設計された耐風性の高い瓦です。瓦同士が引っ掛け合わせて固定され、下地にしっかりと固定できる構造になっています。従来の瓦が木材の上に置かれたり、釘打ちされたりするだけだったのに対し、防災瓦は瓦同士がアームで補強し合います。特に推奨されるのがオーバーラップロック方式というもので、地震が来てもずれにくく、台風が来ても飛び散りにくいと言われています。
なお、軽量瓦と防災瓦の特性を兼ね備えた瓦を軽量防災瓦と呼びます。これらは各々の特性を活かしつつ、屋根材としての機能性を高める役割を果たします。
7.瓦屋根の形状
瓦屋根は大きく3つの形状に分類されます。
- 平板瓦(F形)
- 和瓦(J形)
- 洋瓦(F形)
好みの外観に合わせてそれぞれ使い分けましょう。
◆平板瓦(F形)
https://www.try110.com/
平板瓦(F形)は、その平らな形状とスッキリしたデザインから、洋風住宅から和風住宅まで幅広いスタイルに合わせられます。Fはflat(平ら)を意味し、凹凸のないこのデザインは、現代的で洋風の住宅とも特に相性が良いです。
平板瓦は屋根を広く見せる効果があります。これはシャープなラインを強調するような和モダンや、個性的なデザインを希望する人におすすめです。また、瓦自体に凹凸がないため、太陽光発電システムの施工性にも優れています。
◆和瓦(J形)
https://www.try110.com/
和瓦(J形)は、その歴史的なデザインと機能性から、日本の古い家屋の屋根でよく見られます。”J”は”Japanese”(日本式)を意味し、この波打った形状は、日本独特の湿気が多く寒暖差の激しい気候に適応した、合理的な設計と言えます。もちろん、純和風の建物を希望する方におすすめです。
その独特な湾曲部分は通気性を確保し、また空気の層を作ることで外部の気温が伝わりにくくします。これは、日本の特徴的な気候である、寒冷な冬と湿度の高い夏に対応しているデザインです。また、和瓦の波打った形状は、雨水を効率的に軒先へ排出し、雨や雪を溜まらせない合理的な形とも評されます。
◆南欧風洋瓦(S形)
南欧風洋瓦(S形)は、その独特な大きな湾曲とヨーロッパの伝統的なスパニッシュ瓦の特性を持つ瓦で、スペイン瓦を日本の風土や住宅デザインに適応させた洋風のデザインが特徴です。”S”は”Spanish”(スペイン式)を意味し、洋風住宅に多く使用されます。素焼き瓦やセメント瓦などを使用して洋風のデザインに仕上げたい際に選ばれます。
南欧風洋瓦(S形)は、J形と同様に、通気性と断熱性に優れています。大きく波打った部分に空気を含むことで保温性が高まり、また通気性も確保します。
8.瓦の名産地
日本には、特に有名な3つの瓦の産地があります。
- 三州瓦(愛知県)
- 石州瓦(島根県)
- 淡路瓦(兵庫県)
瓦屋根を検討するなら必ずおさえておきたい知識です。以下にて詳しく解説します。
◆三州瓦(愛知県)
三州瓦は、日本の瓦生産量の約60%を占め、全国シェアNo.1を誇ります。産地は愛知県の三河地方で、1700年頃から生産が広がり、交通の便利さを活かして全国へ普及しました。
多種多様な瓦、S型瓦やF型瓦などの生産が可能であり、その開発力や技術力が高い評価を得ています。ハウスメーカーが提供する瓦の多くが三州瓦であることがその証拠です。また、中部地区全体として、美濃焼、瀬戸焼、常滑焼などの陶器製品も多く生産しており、全国的に見てもその生産量は一位となっています。
なお、窯元と呼ばれる瓦の製造元が全国的に減少している中、三州瓦の供給力は持続しており、同じ形の瓦が容易に入手できるという利点があります。
◆石州瓦(島根県)
石州瓦は、島根県の西部、石見地方で生産され、三州瓦に次いで普及している瓦です。特徴的な赤褐色と、鉄砂色と呼ばれる真っ黒の瓦があり、山陰地区ではよく見かけます。
この瓦の一番の特徴は、石州で取れる粘土を高温の1200度で焼くことです。その結果、吸水しにくく冷害や塩害にも強い瓦が生産されます。この特性が、寒冷地や沿岸地区での人気を支えており、雪が多く寒さが厳しい北陸、東北、北海道などの地域はもちろんのこと、ロシアからも注文が来るほど、寒さに強い瓦として評価されています。
これらの特性により、石州瓦は寒冷地でも沿岸地区でも安心して使用できる高品質な瓦といえます。
◆淡路瓦(兵庫県)
淡路瓦は、その美しい灰色(鼠色)で知られる「いぶし銀」が特徴的で、兵庫県の淡路島で作られています。この地域はいぶし瓦の大生産地として名高く、地理的にも近いことから、京都、大阪、奈良の建物では灰色(鼠色)のいぶし瓦の屋根が多く見られます。
このいぶし瓦の最大の魅力は葺き上がりの美しさです。その鼠色が上質な雰囲気を醸し出し、落ち着いた外観を作っています。特に伝統的な日本の建築物と相性が良く、その美しさから近畿地方の伝統的な建物に多く使用されています。
9.まとめ
屋根材の適切な選択は、その建物の特性や所有者のライフスタイル、予算により変わります。その中で、瓦屋根は耐久性が高く、メンテナンスが比較的容易であるというメリットがあります。再塗装の必要がなく、少ない点検とメンテナンスだけで長期間使用できるという特性は、維持管理の手間を減らし、経済的な負担も緩和します。
ただし、瓦屋根の設置初期費用は高めです。そのため、初期費用を抑えたい場合は、長期的なコストも考えて屋根材を選択する必要があります。
屋根は様々な気象条件や外的要因から家を守っています。快適な住まいに住み続けるために、屋根の葺き替えとメンテナンスを検討しましょう。
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