台風の時期に家の被害を最小限にするには

          どう対策したらいいのか

 

毎年訪れる台風の時期、どう対策したら家の被害が最小限に抑えられるか

この記事を読めば全て対策できるように色々と情報をお伝えして行きます。

1.そもそも台風はなぜ起きる?

◆台風のメカニズム

①海水が暖められて、水蒸気になる
熱帯などの海域では、太陽の強い日射により海水温が高くなっているため、
海上で上昇気流が発生しやすく、大量の水蒸気が発生します。
水蒸気が反時計回りに渦を巻きながら上空に昇っていきます。反時計回りに渦を巻きながら上空に昇っていきます。
熱帯地方は気温が高く大気中に多量の水蒸気を含むことができます。

②水蒸気が上昇しはじめ、上昇気流が発生する
ある箇所に集中してきた水蒸気は、反時計回りに渦を巻きながら上昇をはじめ、上昇気流が発生します。
下層の空気が上空で集まり、上昇した水蒸気は上空の冷たい空気で水滴になり、雲ができます。強い上昇気流が発生していると、
そこに湿った空気が続々と流れ込み、雲はやがて積乱雲へと成長します。

③積乱雲が発達し、台風になる
水蒸気が水滴、雲へとなるとき、非常に多くの熱を大気中に放出します。この熱が周りの空気を暖めることで上昇気流が強まり、気圧も下がります。
これが繰り返し行われることで積乱雲はさらに発達し、台風(熱帯低気圧)へと成長していきます。

 

◆台風が上陸すると温帯低気圧になる理由

台風は日本の南海上で出来ます。
海の上でないとほとんど出来ません。
水が大量にあり、その海水温が上がって27度以上になると、水蒸気としてどんどん蒸発していきます。

例え話として、お湯を沸かす時に100度以上には絶対なりません。
なぜ100度以上にならないのか、それは水が蒸発するときに火のエネルギーをどんどん吸い取ってしまうからです。
蒸発した水というのは相当なエネルギーをもっています。
その水蒸気が水に戻るとき、つまり雲になる時にエネルギーを出して行きます。
それが台風のエネルギーです。なので、海の上だとどんどん発達します。

海の上は凹凸などの障害がほとんどありません。
摩擦が少ないのでどんどん大きくなれてしまいます。
それが陸上に上陸すると、水が少ないので水が蒸発する量が少なくなって、栄養となるエネルギーが補給が出来なくなります。
そして、山などで摩擦が生じて、更に弱くなります。

基本的には上陸すると弱くなることが多いですが、必ず弱くなる、というわけではないです。
上陸するタイミング、場所、強さによってはは北へ抜けてから温帯低気圧になることもあります。
温帯低気圧になりました、とニュースで報道する事によって安心してしまう方もいるんですが、
温帯低気圧はただエネルギーの構造が変わるだけです。

なので温帯低気圧になった場合は弱まらないで、むしろ風の範囲や雨の範囲が広くなったりしますので、
温帯低気圧になった時の方がさらに注意が必要です。

台風のエネルギーですが、一般的な台風のエネルギーが10の17乗ジュール(エネルギーの単位)。これを2000ccの自動車に換算すると1兆台分の力になります。
それだけ台風というのは危険ということを覚えてください。

 

◆台風・ハリケーン・竜巻などの違い

「台風」

「台風」は熱帯低気圧が発達したもので、明確な定義があります。多くは赤道付近の海上で発生し、日本には8月から9月にかけて接近します。

熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。

(出典:気象庁ホームページ)

「最大風速が17m/s」とは、1秒間に17メートルの速さで風が進むことを意味しています。
つまり台風とは、以下の3要件を満たすものです。

・熱帯低気圧である。
・北西太平洋または南シナ海に存在する。
・域内の最大風速が17m/s以上である。

 

「ハリケーン」

台風と似た気象現象に「タイフーン」「ハリケーン」「サイクロン」があります。
この4つは熱帯低気圧が発達したものですので仲間と言えます。
台風は日本基準の定義ですが、あとの3つは世界基準の定義で、低気圧の中心が存在する地域によって分けられています。

タイフーン(Typhoon):北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が33m/s以上のもの。

ハリケーン(Hurricane):北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および東経180度より東の太平洋に発生した熱帯低気圧で、最大風速(1分間平均)が33m/s以上のもの。
ハリケーンは最大風速によってカテゴリー1〜5に分けられる。
この地域で台風と同規模(最大風速が17m/s)になったものは「トロピカル・ストーム」と言います。

サイクロン(Cyclone):狭義ではベンガル湾、インド洋および太平洋南部で発生した熱帯低気圧。台風と同規模(最大風速が17m/s以上)のものは「サイクロニック・ストーム」、ハリケーンのカテゴリー1と同規模(最大風速が33m/s以上)のものは「シビア・サイクロニック・ストーム」。サイクロンは広義では低気圧の総称。
台風やハリケーンと違いサイクロンは時計回りになります。

これは地球の自転によって大気の動きに「コリオリの力」が加わるためです。
コリオリの力とは、北半球では進行方向に対して右寄りの力が加わるというものです。

 

「竜巻」

「台風」と「竜巻」の大きな違いはその規模です。
「竜巻」が直径数十m〜数百mほどであるのに対し、「台風」は強風域の半径が数百キロメートルに及びます。
竜巻と似た現象につむじ風があります。
竜巻が積乱雲をともなって渦を巻くのに対し、旋風は雲をともないません。
地表付近で温められた大気が渦を巻いて立ち上る突風のことで、大きなものは塵旋風(じんせんぷう)ともいいます。
雲が少なく風が強い晴天時に突如発生することが多く、予測は困難です。
直径は数m〜数十m、上端の高度は数十m〜100m程度と竜巻に比べ小型で、数十秒〜数分で消えてしまいます。

「竜巻」は積乱雲(入道雲)の下で発生する局地的な空気の渦巻きで、トルネードとも呼ばれます。
地面付近の空気の渦が積乱雲の上昇気流と結び付いて発生する場合と、積乱雲の上昇気流の中にできた渦が地面に向かって漏斗状に垂れて着地・着水して発生する場合とがあります。
柱状の形が竜が天空に昇るさまを想像させることからこの名がつきました。

竜巻の規模は台風と比べるとはるかに小さく寿命も短いのですが、発生予測が難しく、突如現れて猛烈な風を巻き起こすのが特徴です。
季節を問わず発生しますが、日本では特に9月に多く観測されます。

 

◆今後の台風被害は大きくなる予想

地球温暖化が進むと台風が大型化する?
海水が温まると水蒸気が発生して上昇し、海面近くの気圧が低くなって周りから空気を呼び入れます。そうすると水蒸気がますます上昇して巨大な雲を作り、さらに周りの空気を呼び込んで風速30m、40mという風が起きます。豪雨と暴風大きな被害につながってしまいます。
150年前に比べると、地球全体の平均気温が0.85度上がったというデータもあります。
環境省は、このまま対策をとらなければ、100年後には4度も気温が上昇すると発表しました。

2.過去の台風被害の状況

過去記録として大量にある為、今回は直近の関東地方での被害分を記載いたします。

2019年(平成31年)

関東、特に千葉県に甚大な被害をもたらした2つの台風が上陸した年です。非常に強力な台風が1ヶ月超の間に2回も襲ったことで被害は拡大しました。

台風第15号


8月30日にマーシャル諸島近海に発生した台風15号は、小笠原近海を北西に進みながら徐々に発達し、非常に強い勢力を保ったまま9月7日から9月8日にかけて小笠原近海から伊豆諸島付近を北上。
9日3時前に三浦半島付近を通過して東京湾を進み、強い勢力のまま千葉市付近に上陸しました。
台風の接近・通過により伊豆諸島や関東地方南部を中心に猛烈な風と雨を記録しています。
特に、千葉市で最大風速35.9m/s、最大瞬間風速57.5m/sを観測するなど、多くの地点で観測史上1位の最大風速や最大瞬間風速を観測する記録的な暴風となりました。
この暴風と大雨により、電信柱の倒壊や水道管の損傷が相次ぎ、多くの地域で長期的な停電と断水が続きました。

 

 

台風第19号


10月6日に南鳥島近海で発生した台風は、一時大型で猛烈な台風に発達した後、12日に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸し、関東地方を通過しました。
この台風19号の接近や通過に伴い、広い範囲で大雨、暴風、高波、高潮となっています。
10日から13日までの総降水量が、神奈川県箱根で1,000mmに達し、東日本を中心に17地点で500mmを超え、関東甲信地方など多くの地点で3、6、12、24 時間降水量の観測史上1位の値を更新するなど記録的な大雨となりました。

この大雨により10月12日15時30分から順次、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、茨城県、栃木県などの1都12県に大雨特別警報を発表しています。

また、東京都江戸川臨海で最大瞬間風速43.8m/sとなり観測史上1位を更新したほか関東地方の7か所で最大瞬間風速40m/sを超えました。
さらに暴風の影響を受け、千葉県市原市では竜巻と推定される突風が発生し、多くの被害を出しています。

 

 

 

 

3.台風が来る前の対策

ライフラインの確保


住宅の損害よりも、まずはご自分の命が優先1位ということを意識してください。

ライフラインの中でも台風の影響を最も受けやすいのが、電気です。
実際に、2018年9月30日に発生した台風24号では中部電力管内で119万1310戸が停電し、解消までに1週間以上かかった地域もありました。
さらに2019年9月に千葉県へ上陸した台風15号では、東京電力管内で約930,900戸が停電し、広範囲にわたって停電が長期化しました。

こうした事態がメディアなどでも大きく取り上げられたことで、停電への備えの大切さをあらためて感じた方も多いでしょう。
私たちの生活にとって電気というのは決して欠かすことのできないものですので、台風対策の一環としてしっかりと準備しておくことが大切です。
では、実際にどのような準備をしておくと良いのか、家庭でできる台風時の対策を見ていきましょう。

◎飲料や食料の確保

オール電化の家では停電によってキッチンが使えなくなることがあります。
台風だけでなく、地震などの備えにもなるため、火を通さずに食べられる食料や飲料水を数日分確保しておきましょう。
携帯用のガスコンロを準備しておくのもおすすめです。
予備のガスコンロのボンベも用意しておけば数日分は使用出来ます。

 

 

◎懐中電灯の準備

突然の停電でも慌てないように、懐中電灯は決められた場所で保管をするのがおすすめです。
また、停電が長期化する可能性もありますので、電池の準備もしておきましょう。
最近では簡易的な太陽光パネルの充電器もあるのでそれに合った充電式の懐中電灯を購入するのもいいでしょう。

 

 

 

◎携帯ラジオの準備

停電時にはテレビも見られなくなるため、ラジオが活躍します。予備の電池と合わせて準備しておくと良いでしょう。
懐中電灯と一体型の物も最近は販売しています。
携帯電話が使える前提にはなりますが、アプリのラジオもあるので活用するのもありです。

 

 

 

◎スマートフォンやモバイルバッテリーを充電しておく

停電に限らず災害時にはスマートフォンが重要な情報収集のツールとなります。
停電が復旧するまでの間使い続けることができるように、台風が近づく前にスマートフォンとモバイルバッテリーをフル充電にしておきましょう。
いざ使用しようとしたら電池がなく使えなかったではなんの意味もなくなってしまいます。

 

 

◎お風呂に水をためておく

マンションなどの高層住宅では、各世帯に水を運ぶためのポンプが停電で使えなくなり断水する可能性もあるため、生活用水を確保しておくことも大切です。
早めにお風呂に多めの水を貯めておきましょう。
葛西などが万が一あった場合やトイレが流れない時などにも、物によっては使用出来ます。

台風は自然災害の中でも事前に予測をしてしっかりと備えることが可能な災害です。
被害を最小限に抑えるためにも、上記の内容を参考にして台風対策を行いましょう。

◎避難への備え

最寄りの避難所、次に近い避難所、通勤通学経路にある避難所等への経路は事前に確認しておきましょう。
避難場所や緊急時の連絡方法なども、家族で事前に話し合って決めておくことをおすすめします。
避難用に両手が使えるリュックサックなどを用意し、持ち物で手が塞がれないように最小限にまとめておきます。
ご近所とも協力できるのであれば、何グループかでまとまって避難するように前もって話をしていれば、万が一自宅にお子さんしかいない場合でも一緒に避難したりも出来ます。

 

◎避難時の持ち物リスト

飲料水・食料 クラッカー、乾パン、缶詰、レトルト食品、赤ちゃんがいる場合は哺乳ビンや粉ミルクなど
医薬品・衛生用品 マスク、常備薬、お薬手帳、生理用品、紙おむつなど
貴重品 身分証明書、印鑑、通帳、小銭含む現金など
衣類 タオル、下着、雨具、軍手、履きやすく丈夫な靴、寝袋など
道具類 ナイフまたはハサミ、水筒、缶切、懐中電灯、ライター、ラジオ、ティッシュ、筆記用具、大きめのビニール袋、カイロ、ロープ、カセットコンロ、笛など
防災用品 ヘルメット、地図、頭巾など

上記以外にも鍋やラップ、油性マジックなど「これは持っておきたい」と思うものはリストに入れておくとよいでしょう。

基本的には随時賞味期限、使用期限を確認してリスト化しておくと、買い物の時にふと確認して買い替えたり出来ますので意識するといいでしょう。

 

住宅への対策


◎家のまわりの備え

窓・雨戸はカギをかけ、必要に応じて段ボールやガムテープ、養生テープなどで飛散の防止をします。
側溝・排水口もしっかりと掃除し、できるだけ水はけを良くして豪雨に備えましょう。
飛ばされそうな物は室内に入れるか、紐などで固定しておきます。
雨戸、シャッターがない窓に、後付けでシャッターをつけるという対策も効果が高いです。
車なども飛散物で傷がつかないように、屋内駐車場などに一時避難しておきましょう。

 

庭先によくあるスチール製の物置や植木も、倒れやすいので対策が必要です。植木は台風が接近する前に始めから横倒しにしておくか、室内に入れておくとよいでしょう。
物置を移動させるのは難しいので、DIYが得意な方はアンカーを打つ方法が有効です。
庭の状況や素人DIYだと不安だという場合は、手軽にできる方法として、一旦物置の中の物をすべて出し、
重しの代わりとなるコンクリートブロックを底一面に敷き詰めてから、その上にクッション性のあるマットを置くと安定感が増します。

◎台風の前に点検とメンテナンスを行う

台風に耐えられる状態で台風シーズンを迎えるという対策です。
中に住む人を守るための外壁や屋根というものは、非常に過酷な環境にさらされ続けていますので、皆さんが考えている以上に劣化が進んでいる可能性があるのです。
住宅の劣化を放置したまま台風が直撃してしまった場合、その劣化部分から一気に被害が拡大してしまう…なんて恐れがあるのです。

こういった住宅被害を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが非常に大切です。
例えば、外壁塗装の劣化やコーキングの劣化などは雨漏りを引き起こすものですが、普段の生活の中で自分で確認することも不可能ではありません。
屋根の状況などであれば、一般人が点検することも難しいですので、「台風シーズンの前に」などと決めて、定期的に住宅全体のメンテナンスをしてあげると良いでしょう。
当然、プロによるメンテナンスはコストが掛かることがありますが、台風などで生じる大きな被害を防ぐと考えると、結果的に最も安価で住宅の維持が実現するはずです。

床下(基礎内部)の点検
シロアリ被害の有無のほか、腐れやカビの発生がないかを確認
基礎の周囲の点検
構造体である基礎コンクリート自体が割れていないか確認
外壁の点検
外壁は表面塗装の劣化状況のほか、外壁の繋ぎ目や窓周囲にあるコーキングという粘性の高い防水剤の劣化状況を確認
屋根の点検
板金とは金属板を曲げたもので、屋根の板金は雨水の侵入を防ぎ、素材が金属ですので錆が発生していないかを確認

◎家の中の備え

窓の内側に飛散防止フィルムなどを貼り、カーテンやブラインドなどはおろしておきます。窓の溝などにバスタオルを敷くなどして、雨水が入らないようにしておくのもよいでしょう。
飲料水や生活用水、食料を確保しておきます。食料は避難時の持ち物リストを用意し、最低3日、できれば1週間分を目安に準備します。
スマホやモバイルバッテリーなどは充電しておきます。予備の電池や手巻き式のラジオなどもあると便利です。

 

 

 

4.台風被害が起きてしまった時の対策

住まいの応急処置


台風が来ている状態では危険なので絶対にやってはいけません。
台風が過ぎ去ったあとに、窓ガラスの割れ等は段ボール等で、屋根の場合はブルーシート等で応急処置をしましょう。
継続して居住できるかどうかの判断もここでします。
判断の方法は、建築会社や建築士に依頼する他、罹災証明の発行を行政に申請する方法があります。
災害対策基本法、第九十条の二の規定により、市町村長は災害の被災者から申請があつたときは、遅滞なく、住家の被害その他当該市町村長が定める種類の被害の状況を調査し、当該災害による被害の程度を証明する書面(罹災証明書)を交付しなければならない。
と定められています。

 

修理業者に連絡し、損傷個所を修理してもらう


修理業者へ連絡して損傷個所を修理してもらいます。
台風後、損傷をそのままにすればするほど劣化は進行してしまいます。
悪くなった場所に関して放っておいても良くなることはありませんので早めの対応が肝心になります。

5.家が台風で壊れた場合に利用できる保険

台風による損害をカバーできる保険は、火災保険や自動車保険があります。
加入している火災保険の契約内容に“自然災害”という項目が含まれていたら、修理費用を保険金でまかなえる可能性があります。
自動車保険の場合は、保有している車が暴風により傷ついたり、水没したりした時に、車両保険に入っていれば補償されるのが一般的です。
保険の中には家財の方も保証してくれる場合もありますので
修理したい箇所があれば、保険会社に直接連絡をとって見てください。

 

保険請求のため、被害を受けた建物・家財などの写真を撮る

被害状況を撮影した写真や動画は、実際に受けた損害を証明する資料となります。被害状況を報告する際の参考にもなるため、
すぐに片づけてしまわず、細かくチェックしながら撮影しておきましょう。

保険請求の為には、修理箇所の写真が必要となります。ご自身で撮影するほか、実際に修理を行う工事施工者に撮影を依頼するのも良いでしょう。

 

 

残った住宅ローンは、減額や免除を受けられる場合もある

まだ住宅ローンが残っている家が被害を受けた場合、「自然災害債務整理ガイドライン」を利用して金融機関と話し合うことで、住宅ローンの減額や免除が受けられる場合があります。
ガイドラインの詳しい内容や最新情報については、政府広報オンラインの情報を参照してください。

 

 

6.台風に強い屋根にするには?

固定が十分にされていればカルバリウム鋼板などの金属屋根がオススメ

台風時期、よくニュースなどで屋根材が吹き飛んでいる映像などをよく見かけます。
もちろん風速によったり風向きによってはどんな屋根でも吹き飛ぶ可能性はあります。
しかし劣化していたり、傷んでいる屋根よりは、メンテナンスをしてベストな状態にしておく方が災害に遭う確率は下がります

気象庁のホームページには「瞬間風速20~30m程度で屋根瓦・屋根葺材がはがれるものがある」と記載されています。
さらには「瞬間風速40~50m程度で固定の不十分な金属屋根がめくれる。」と記載されています。

このことから相対的に固定されている金属屋根は瓦屋根やその他ののものよりも強いことが分かります。

 

固定されていない一般的な瓦は飛散するが釘やビスで固定される防災互は強い

瓦屋根の場合、棟や軒先などの特定の部位以外、屋根材が固定されていないことがほとんどで、桟木という部分に引っ掛けられているだけなのです。
ずれたりしてもすぐ直せますし、下地の点検も容易で何かと利便性は高いのですが、固定されていないので強風でずれたり、飛散することがあります。
気象庁によりますと風速25m程度から飛散する可能性があるそうです。このような瓦屋根は台風に強いとは言えません。
一方で現在では防災瓦という台風と地震に強いものも登場しています。
瓦同士が噛み合うロック構造と瓦1枚1枚を釘やビスで固定するため、飛散や落下も起こりにくくなっています。
こちらの瓦は風速46m耐える耐風性能を持っています。
重さも通常の瓦の重さの半分程度となっています。
通常の瓦が1枚あたり2.5~3.0キロなので1.5キロほどになります。

ただし、万が一外れた場合、屋根の上からその重さが落ちてくるので落下速度と伴って相当な重さになります。
道を歩いてる人に当たったら怪我ではすみません。敷地がある程度あり、飛散しても大丈夫なご自宅であればおすすめです。

7.台風でよくある質問

Q1.台風が来る前に屋根や外壁などの修繕をしておいた方がいいですか?
A.屋根、外壁などを修繕しておくメリットは、台風による被害を最小限に留められることです。わずかな劣化でも放置せず、台風が来る前に修繕しましょう。
   甚大な被害を受けた後では、修繕費用も膨らんでしまい、多額の出費が予想されるからです。
Q2.DIYで修繕した屋根は、台風による被害に遭いやすいのか?
A.はい、遭いやすいでしょう。DIYでのリフォームは、強度が不十分なケースが多いのです。
    台風が来る前に、業者による点検を受けたほうが安心でしょう。
Q3.台風で屋根が損傷し、近隣に迷惑をかけた場合、責任を問われる可能性はあるのか?

A.はい、あります。必要な点検を怠ったなど、過失責任を問われる可能性があるでしょう。屋根だけでなく、外壁など台風の 被害に遭いやすい箇所は、持ち主の責任で点検を受けておいたほうが安心です。

Q4.家の外装工事業者は、台風など天候を考慮して工事を行うのか?
A.はい、考慮する場合が多いでしょう。夏場は、台風など天候の変化を考慮して工事日程を組むケースがほとんどです。
    不安に感じる点があれば、工事を依頼する際、業者としっかり打ち合わせをし、不安を解消しておきましょう。
Q5.屋根、外壁工事は何年ごとに行うべきですか?

A.築年数、劣化状態によって異なるため、一概にはいえません。約10年を目安に外装の点検を依頼し、台風前に劣化状況や工事の必要性を確認してもらったほうがよいでしょう。

Q6.悪質な業者の手口にはどのようなものがありますか?

A.台風が過ぎ去った後、突然訪問してきて屋根が壊れていると不安をあおり、強引に契約をすすめてきます。
    中には良かれと思って言ってくれる良い業者もいると思いますが、まずは会社名や名刺などを聞き、調べてから依頼するようにしましょう。
    HPがない、評判などがない会社はおすすめできないので、しっかりとした業者を選別してください。

8.まとめ

今回は台風に関しての記事を書かせていただきました。

日本は毎年必ず台風が上陸する国で、強風や大雨への対策は絶対に必要だと言えます。
さらに近年の台風は、一昔前の台風とは比較にならないほど大きなものも多く、毎年のように甚大な住宅被害を生じさせています。

強風だけではなく猛烈な雨も伴ってしまうことで、強風によって屋根や外壁が破損してしまった場合、すぐに雨漏りまで発展してしまう恐れがあります。
住宅にとって雨漏りは、生活が不便になるという問題だけでなく、建物内の木材を腐食させてしまう恐れがあるものです。
柱など建物の構造上、重要な部分が腐食してしまうと、ちょっとした地震でも倒壊してしまうリスクが出てくるなど、最終的には建物の建て替えリフォームが必要…なんてことにつながりかねない問題です。
小さな劣化部分から一気に被害を拡大させてしまうことがありますので、台風前にしっかりと住宅の点検・メンテナンスをしておくのがオススメです!

台風が過ぎ去った後に何か壊れてしまったり飛散してしまった事で工事する動きになると思いますが、業者への依頼が遅くなると他のお家も問い合わせが比較的多くなる時期の為、工事開始時期が遅くなることが予想されます。

業者によっては工事まで補修や対策をせず、工事開始になってから腐食が進行してしまったので追加料金を請求されてしまう事例が多く相談されます。
どちらが悪いのか等の問題に発展することが予想されますので、
契約時に補修してもらう様にお伝えしておく事で、後々問題にはならずに安心して工事までお待ち頂けます。

 


株式会社ラックルームは

神奈川県横浜市を拠点に雨漏り修理・屋根修理・外壁工事を自社施工でご提供するプロ専門店です。
増改築相談員の資格を始め外壁診断士、外壁アドバイザーの資格を保持した熟練の職人が責任をもって施工いたします

ラックルームはお客様に真摯に寄り添い、不要な費用を省いた適正価格で、高品質な雨漏り修理・屋根修理をご提供することで皆様に安心をお届けすることをモットーに営んでいます。


ラックルームでは4ステップの質問で簡単に家の診断が出来ます。

お気軽にクリック下さい。


株式会社ラックルーム
〒221-0866
神奈川県横浜市神奈川区羽沢南3-34-5
金子ビルA棟101